オーバリングの使い方
Ovaring/オーバリングの詳細
原材料
真鍮、 銅合金めっき
サイズ
サイズ
S
M
L
XL
関節周囲長(mm)
30 - 38
38 - 48
40 - 52
50 - 62
* 関節の周囲長がサイズの境界の場合は、
小さめのサイズを選択してください。
オーバリングの使い方
装着したい関節の周囲長を測定する
オーバリングのサイズを決める
指に装着し、角度、サイズを微調整する
1.
1)裁縫用の糸にマジックで印をつける。
2)1)の糸をオーバリングを装着する指の関節に沿うように巻く。
3)糸の印の位置と重なった所に印をつける。
4)糸を関節から外し、二つの印の間の長さを定規で測る。
2.
楽器を演奏し、オーバリングの効果を確認する
サイズ表で、4)で測った長さが関節周囲長に入るサイズを選択する。
*関節周囲長がサイズの境界の場合は、小さめのサイズを選択してください。
3.
4.
ご使用上の注意
金属アレルギーの既往歴がある方は、使用しないでください。
オーバリングをご使用の際は、以下の点にご注意ください。
腐食や破損がないことを確認して、使用してください。
使用中に発赤、かゆみ、かぶれを生じた場合は、ただちに使用を中止してください。
破損の原因になるため、過度の曲げ、伸展を行わないでください。
汚れた時は、柔らかい布で拭いて保管してください。
高温・多湿、水濡れ、直射日光を避け、塵やほこりのない清潔な場所に保管してください。
アクセサリー用クリーナーを使用しないでください。メッキが剥がれることがあります。
ご使用者の声
オーバリングをフルート演奏時に使うと、いい音が出て、音量も大きくなりました。
クラリネットでオーバリングを使用したところ、指がひっくり返らなくなりました。
オーバリングは、ピアノで使用すると強い指を作るのに役立つと思っています。
指のくせを直そうと思って、クラリネットの練習の時にテーピングを巻いていましたが、うまく固定できずにいました。オーバリングのお蔭で、きちんと固定でき、正しい形で練習できるようになりました。
オーバリングを使って繰り返し練習していると、その形が身について、自然に正しい指の形で演奏できるようになりました。
始めは、指を矯正している感じがありましたが、そのうち、演奏中に指がオーバリングに触れていることに気付くようになり、自分で直せるようになりました。
医療機器からのスピンアウト ~東京藝術大学音楽学部との共同開発秘話~
リブレッシュでは、2020年より指の変形性関節症(へバーデン結節、ブシャール結節)のための固定具を病院に販売しています。製品を紹介するさまざまな医師、作業療法士の中に、クラリネットの演奏を趣味とする医師がいました。
その頃、東京藝術大学音楽学部 器学科管打学専攻の三界准教授は、クラリネットを学ぶ生徒たちの中に、指のくせが直らないために、上達が遅くなったり、クラリネットを専門的に学ぶことを諦めなければならない生徒がいることに悩んでいました。そのため、いつも指のくせを直す道具がないかと探していました。ある時、その指のくせの話を医師に話したところ、医師が指の変形性関節症のための固定具のことを思い出し、三界准教授に紹介したことから、オーバリングの開発が始まりました。
まずは、東京藝術大学音楽学部のクラリネットを専攻する生徒さんの中で指のくせに悩んでいる方々に指の変形性関節症のための固定具を着けてもらい、効果を確認しました。すると、演奏中の指のくせが、少し緩和されることが分かりました。しかし、演奏中に違和感を感じたり、指のくせを直すときに痛みを感じるなどの課題がありました。少しずつ課題を解決し、要望を叶えるために試作を何度も繰り返しました。
何度目かの試作の後、指のくせを直し、指をたまご型に維持できるリングが仕上がりました。完成した製品を東京藝術大学の生徒さんや趣味で音楽を演奏している方々に試してもらったところ、色々な楽器で効果があり、好評価であったため、販売することになりました。
このリングは、「演奏中の指をたまご型に維持するリング」であることから、たまご=Ova(オーバ)から名前をもらい、Ovaring(オーバリング)と名付けられ、オーバリングが完成しました。